「結婚相談所」で出会った男たちはこんな人たち

私は二十歳の頃から、仕事と趣味に夢中で、気が付いたら30半ばになっていた為、一年間だけ「結婚相談所」へ行き、婚活をしてみました。ですが、相手はほとんど「残るべくして残った」人達でした。悪くはないけど特に惹かれるところも無い感じで、中には私のプロフィールも見ずに会いに来た方もおられました。

他にも会った早々「結婚しないなら交際はしない」と言い切った人もいらしたし、私の顔だけ見て仕事に戻った方もいました。私と同世代の娘(息子)さんがいる方もいらしたし、70歳くらいの男性からも申し込みがありました。あとは三人姉妹の末息子とか、年商が低すぎて共稼ぎが必須とか、バツ2とかバツ3とか、扶養家族(介護)がいるとか、考えてみれば、どなたも悪い人ではなかったのですが、どうしても、「この人だ!」という方とは思えなかったので、一度はデートをしたけれど、二度目はありませんでした。

ほとんどは私の方から断ったのですが、理由は相手の方にした質問で、「お仕事は楽しいですか?」と聞いた事です。これに対して、ある人は「仕方なく勤めてる」と答え、また別の方は「嫌でたまらない」と答え、そういう方はその場でNGを決めました。逆に「仕事だと思わなければ楽しい」と、返答された方は、私的にはOKです。

たとえ嫌な仕事でも妻子の為に働ける方なら、きっと大丈夫だと思ったからです。そして、相手の目をまっすぐ見て話をするような人もOKでした。

仮に何かの理由で貧乏暮らしになっても、妻子の為に頑張ってくれるような方なら良いし。何より、「嘘をつかない誠実な人」。

これが私の理想の夫でした。それがなかなかいなくって、それどころか私の学歴を見ただけで断る方も多かったです。過去にこだわらない人なら良かったのに、私の事は置いといて、自分の学歴をひけらかすような方もおられました。

他にも、私の職業を知って、逃げて行った人もいましたし、理想と現実は一致しないと知りました。ピンと来るような人がなかなか見つからないのが現状です。お会いして最初のデートの時に私の体にベタベタさわる人もいたし、映画を観ている最中に眠ってしまった人もいらっしゃいました。

私より身長が低い方もいらして、「近くに来るなオーラ」が出てるみたいな感じの人もいました。せっかく「デート」なのに、普段着みたいな恰好で来た人もいたし、「あの」黄金山で素晴らしい豪邸を見せてくれた方もいらっしゃいました(ある意味とても貴重)。

私は「男運」が悪いのかも知れません。記述した通り、「結婚相談所」ではあまり良い方に出会えませんでした。中には何度か誘って下さった方もおられたのですが、お仕事(海産物の養殖)の関係で、結局 一度も会う事が出来なかった方もいました。

そうやって一年間、大勢の男性に会いましたが、どなたとも結婚どころか複数回のデートさえできませんでした。私は自分がそれほど不細工だとは思っていません。せいぜい10人並だと思います。なのにこの有様では、よほど性格が悪いのかと悩みました。

「私はそんなに性悪なのか?」と毎夜繰り返し鏡を見たものです。

そして結婚相談所を退会する頃、アドバイザーさんが、私の入所時と同じ事を新しく来た客に言っていた事を知りました。「ああそういう事だったのか…」と。

ただ一つだけ印象に残っているのが、殿方のプロフィール帳を拝見させていただいていた時に、「世の中には、なんて多くの顔をなさった方がいるのか」という感想だけです。

それ以来、婚活はやめて、結婚も諦めました。私は生涯独身で生きてゆこうと決めたのです。やはり、天国へ逝ってしまった彼だけを想い続けて未婚のまま、ひとりで生きてゆきます。世間の適齢期の方々に幸せあれ。